geckoとはヤモリのこと。
鳴き声からこの名がついている。
東南アジアにすむ「トッケイ」も、やっぱり鳴き声が名前。
鳴く爬虫類は珍しいらしい。そう言われるとたしかに。
うちにはよくヤモリがくる。
外でなく、中に。いったいいつ入るのか。
会うと本当に驚く。
正直、やめてほしい。
ハエや蚊などは、窓があいたときに入ったんだろ、くらいなもんで、
いてもまぁ、しょうがないなと思う。
ゴキブリ(うちではまだ出ないけど)や、クモ(これは出る)は、入ったというより
「すんでらっしゃるんですね」という感覚なので、これもまぁ。
しかしである。
ヤモリは間違いなく外に住んでいる。はずである。
また、そうそうヤモリが入ってくるような瞬間もなさそうなはずである。
なのに、「入っていいですか」というわけでもなく、突如
「ちょこーん」といるのだ。家の中に。
我が家の壁を、あの特殊な分子間力を駆使した指で壁歩きをしているのだ。
もう十数回、遭遇しているが、そのたびに心臓が飛び出るほど驚く。そりゃもう驚く。
外で貼り付け、と。
外を守れ、と。
捕まえるのだって一苦労である。
なにせ家守(やもり)様なので殺すわけにも行かない。
時には網。時にはビニール。
でもなぜか、何度も出会ううちに妙な興味が湧きつつあることに気づく。
不思議な生きものだ。
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