2007年2月22日木曜日

深夜タクシーに乗る

大阪のオフィスから、奈良の自宅まで、タクシーで帰った。

深夜残業でタクシーを使うのは久しぶりだった。

11時を過ぎるころには、オフィスビルの周りには、深夜帰宅のサラリーマン
を狙うタクシーが、路肩に点々と停車しているのだ。

文字通り長距離客を「狙う」のだが、彼らは実際にはに狙うことはできない。
選ぶのはこちらのほうだ。 獲物が自ら捕獲者に進み出る珍しいパターンである。

僕は深夜の長距離タクシーが好きである。
人見知りするので、運転手と、長々雑談をするのは苦手だが、
真夜中の高速を車窓から眺めたり、外を流れる街灯の黄色い灯りの列が車のなかに何度もすべりこんでくるのをぼぉっと見ていたりするのが好きである。

ラジオもいい。
まじめそうなパーソナリティが、書評をやったり、最近の流行に意見を述べたりしている。
時々、まず思い起こさないようなことについて話してたりする。
各国の起床時刻の違いとか、全国の公民館の使われ方とか。
この間は「自分にあった補聴器の選び方」だった。

こういうのを本気で聞き込んでみると、意外に楽しい。

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家について、その話の続きを聴こうと部屋のラジオをつけてみると、
不思議と一向に面白くないんですね、これが。

やはりああいうのは深夜のタクシー向きのようだ。

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